女性医師の研修 training of female doctors

女性医師向けの研修制度

産婦人科の若手医師における女性医師の割合は高く、20歳代の産婦人科医の70%以上が女性医師です。
東海大学産婦人科でも若い世代では女性医師が過半数を超えています。女性医師が増加しているにも関わらず、その就労環境が整っていないため十分に活躍できず、出産や育児で離職や退職を余儀なくされることがしばしばあり、ライフステージが変わっても医療に関わり続けられる体制作りは課題です。これは女性医師のみならず男性医師にとっても悩ましい問題です。もちろん産婦人科医師である私達は出産、育児を率先してサポートすべきと考えております。当教室ではみんなでこの問題に取り組み、その人それぞれの事情に応じ支援する体制(時短勤務や当直免除可能、フルタイム勤務も可能、産後復帰案の検討)を考えています。
また、敷地内にある大学付属幼稚園と連携のある院内保育施設もあり、多くの女性スタッフが利用しながらキャリアアップを続けています。

女性医師の産科復帰案

1.時短勤務(末子が9歳になる年度末まで適用可)

8-16時の間で実働は1日上限7時間(昼休憩1時間)。下記いずれかを選択。

  • ・週20時間勤務(8-16時の間で1日上限7時間) 給料50%
  • ・週30時間勤務(8-16時の間で1日上限7時間) 給料75%

2.フルタイム勤務

A 復帰

  • ・早朝、夜間帯、当直を含む通常勤務。年休教員18日、大学院と助教は10日間
  • ・当直回数は家庭の状況により相談して決める

B 復帰 : 送迎等により日々の勤務時間を短縮するが、医局のサポート業務を行う。

  • ・勤務時間は8:00~17:30  年休日数に関しては検討
  • ・日曜日勤当直を負担する(月に1回以上)ただし家庭状況で不可能な場合は要相談

3.非常勤勤務

助教以上で医局の非常勤勤務者の人数制限の範囲内であれば可能。
時給は勤続年数により変動。

育児中の女性医師より

産婦人科専門医取得と同年に1人目を出産し、1年間の育休を経て復帰しました。現在は時短制度を利用して週4日外来や手術に従事すると同時に、サブスペシャリティ領域の専門医取得を目指して研修もしています。広く専門分野を扱う大学病院だからこそ、育児中の流動的な環境に応じた働き方や目標を見つけることができます。実家が遠方でサポートがない中でも、時短制度、また何より医局員の理解とサポートのおかげで育児との両立が可能となっています。科内の育児中女性医師は年々増加しており、今後もより実現、維持可能な支援策を提案し続けていきたいです。

研修システム

  • 外来受診について
  • お問合せ・見学について