大学院について graduate school

大学院を目指す方へ

東海大学大学院医学研究科に入学し医学博士を取得するには、①「大学院コース」と②「臨床研修/大学院コース(ハイブリッドコース)」があります。
①の大学院コースは、大学院生として4年間たっぷり研究に集中することができるコースです。しかし臨床から離れるため大学病院からは給与をもらえません。②の「臨床研修/大学院コース(ハイブリッドコース)」コースでは、大学病院で臨床助手として勤務しながら大学院での就学が可能です。4年間のうち1-2年を研究期間とすることができ、その間は研究を中心とした生活をおくります。研究期間は内容によっては他施設で行うことも可能です。臨床助手の給与の7割が4年間(研究期間も)支給され、私学共済に加入できるといった利点があり、生活のサポートも充実しています。
先端医科学専攻(博士課程)の目的は、高い専門性と強い研究志向を持ち、社会の指導的立場を果たすための良識と倫理観を持つ医学および生命科学分野の研究者、専門医を養成することとされています。2年間の初期臨床研修終了後に大学院に入学することもできますが、産婦人科としての臨床経験を積んでから博士課程へ進むことは研究を行う上で非常に有意義で、産婦人科専門医を取得してから大学院に進学している医師が多いです。

大学院で学ぶ産婦人科医より

臨床助手として勤務しながら大学院で学ぶ、2名の産婦人科を紹介します。

東海大学医学研究科
先端医科学専攻(博士課程)3年
柏木寛史

東海大学医学研究科先端医科学専攻(博士課程)3年の柏木寛史です。
卒後6年目に産婦人科専門医を取得後、卒後7年目より大学院ハイブリッドコースに入学しました。
大学院1、2年の日中は臨床に従事し、夕方~夜間や休日に研究を行いました。
大学院3年の現在は臨床を離れ、集中して研究を行っています。大学内の分子生命科学亀谷研究室に出向し、胎盤機能と妊娠維持のメカニズムについての研究を行っています。研究期間は2年間を予定し、その間に公刊論文の発表と学位取得を目指しています。
東海大学産婦人科のハイブリッドコースの利点として、給与・待遇面もさることながら、私は臨床研修を継続しながら研究を行える点にあると思います。通常の大学院の場合、4年間臨床から離れてしまいますが、当科の場合は専門研修を継続しながら研究を行うことができます。私は産婦人科内視鏡手術の研修を継続し、大学院期間中に内視鏡技術認定医を取得しました。臨床も研究もどちらも成長できるのは大変魅力的ではないでしょうか。
研究によって得られる結果やスキルや考え方などは今後の臨床にも大いに役立つものであり、貴重な研究期間を充実させるべく頑張って参ります。

東海大学医学研究科
先端医科学専攻(博士課程)3年
林優

2006年に琉球大学を卒業し、2009年に東海大学産婦人科に入局しました。専門医取得後に大学院ハイブリットコースに入学しました。大学4年のうち、2年目と3年目を研究期間に設定して、現在は卵巣がんの新規腫瘍マーカーに関して研究を行っています。
私が大学院に進学した理由は二つです。一つは研究マインドをもった臨床医になることです。臨床医が研究を行う意義はいろいろありますが、最も重要なのは、臨床の疑問点を解決していく手段を学べることだと思います。臨床を行いながらじっくり研究を行うことはなかなか困難です。大学院での研究期間で、研究マインドを少しでも身につけられるように取り組んでいます。
もう一つの理由は、家事・育児をすることです。共働きのため今までは妻が時短制度を利用して家事・育児を行っていました。このハイブリットコースの研究期間の2年間は臨床から離れることができるので、この間に私が家事・育児を行うことにしました。この2年間は主夫として子供3人の育児を行いながら研究をしています。
当院の産婦人科は女性医師の妊娠・出産・育児に関して皆で話し合い、支援する仕組みを作っています。当医局で男性医師が主夫になったのは初めてのことですが、医局員の先生方のご支援をいただきながら充実した日々を過ごしています。産婦人科は出産、育児に関して理解の進んでいる科だと思います。大学院の期間を研究だけでなく育児の時間として利用することは、女性医師だけでなく男性医師にとっても有意義であると思います。キャリアアップしながら育児ができます。臨床も研究も育児も!!と考えている先生方、一緒に産婦人科で働きませんか?

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