不妊症とは
近年の晩婚化により、不妊治療を受けられる方は年々増加しています。
特に病気のない健康な男女が妊娠を希望し避妊をせず夫婦生活を営んでも一定期間を過ぎても妊娠しない場合、不妊症と診断することができます。「一定期間」については最近2年から1年に短縮され、1年以上妊娠しない場合、年齢が高い場合にはより早期に検査と治療を開始した方がよいという考えが一般化してきています。
不妊症の原因
排卵因子( 25~30% ) | 加齢、ストレス、高プロラクチン血症、多嚢胞性卵巣症候群 など |
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卵管因子( 30~35% ) | 卵管狭窄、卵管閉塞、卵管周囲癒着 など 子宮内膜症やクラミジア感染の既往 |
子宮因子( 10~15% ) | 子宮奇形、子宮筋腫、子宮内腔癒着 など |
男性因子( 30~35% ) | 造精機能障害、精路障害、射精障害 など |
その他 | 頚管因子、免疫因子、子宮内膜症 など |
不妊の原因は上記のように多岐にわたります。
複数の原因が重なっている場合も多く、また不妊検査を行っても原因が明らかでない場合( 原因不明不妊 )が20~25%程度存在します。