周産期センターについて
2006年1月より総合周産期母子医療センターを開設し、神奈川県湘南地区(伊勢原市・平塚市・茅ヶ崎市・大磯町・二宮町・秦野市・厚木市・愛川町・清川村)の基幹施設としてハイリスク妊産婦・新生児の外来や入院診療、救急搬送の受け入れなどを行っています。
入院病棟として病院6階に、産科部門として重症妊産婦受け入れ病床である母体胎児集中治療室(MFICU)9床とその後方病床である一般病床32床と新生児室、新生児部門として新生児集中治療室(NICU)12床とその後方病床であるGCU12床を有しています。
産科では日本周産期・新生児医学会指導医1名、母体・胎児専門医3名を中心に日々の診療にあたっています。早産や妊娠高血圧症候群、多胎妊娠などの産科合併症はもとより、糖尿病・甲状腺疾患・てんかんや重症筋無力症などの神経疾患・心疾患・高血圧・特発性血小板減少性紫斑病や再生不良性貧血等の血液疾患や全身性エリテマトーデスや関節リウマチ等の膠原病など様々な合併症を持つ妊婦さんの妊娠・分娩管理を各科の専門医と相談しながら行っています。また当院は全国でも有数の救急救命センターを有しており、母体救命疾患に関しても集学的な治療を行っています。分娩後出血に関しても放射線科専門医と協力して診療にあたっています。
周産期医療を目指す先生方へ
周産期医療は一般的に時間外勤務が長いという印象がありますが、チームで効率的に仕事を分担することにより、メリハリのある生活を確保できるように心がけています。院内では年に1-2回の新生児蘇生法講習会(NCPR)を行っている他、ALSOやJ-MELSなどのシミュレーションコースへの参加も積極的におこなっています。また産婦人科専門医取得後は周産期新生児学会母体・胎児部門専門医や超音波専門医、臨床遺伝専門医などの取得を目指した研修を行うことができます。